2017年11月26日日曜日

KIMONO IROIRO 小紋


昨日は一人で出かけましたが、和服でした。

着て行ったのは 小紋です。

合わせた帯は 爪搔き綴れの名古屋帯でした。

この小紋は、 江戸小紋 と呼ばれる中で、趣味性が高い柄行です。

江戸小紋の中には、3役、5役と言って、紋を付けられる格調の高い柄もあります。

こちらは様々な細かい柄が染められていて、地色はくすんだピンク系で、紋を付けない着物です。

遠目には無地に見えるほど細かい柄です。

白生地に型染がされています。

小紋は、洋装で言うと、ワンピースに相当します。

染の着物ですから、基本は織の帯を合わせます。

観劇などは、普段の着物になりますが、今回はS席での鑑賞だったために、普段の着物の中でも、少しきちんとした組み合わせにしました。

小紋は、先に書いた 江戸小紋に紋付以外は、祝宴などのフォーマルには着ません。

あくまでも普段着です。

普段着には、このような小紋と紬(織の着物)があり、好みで着分けます。

良い小紋は、シルクのワンピース、良い紬は良質なウールのスーツと言った感じでしょうか。

どちらと決めるのではなく、両方をTPOに合わせればよいという事になります。

どこからが普段なのかということをよく訊かれますが、主役が居る式典やパーティー、仕事関係のレセプション等はフォーマルです。

普段は、ちょっとショッピングから、食事、観劇など幅が在ります。

食事でも、友達とお昼を食べに行くのと、恋人とホテルのメインダイニングでフレンチのフルコースをクリスマスに・・・となりますと、洋装でも着て行く服をかえますね。

メインダイニングにジーパンで行く人は居ませんから、和服もそれと同じです。

相手が居る場合は、合わせるようにすることも大切です。

友達とのお昼ご飯で、皆がジーンズにニットセーターという服装なのに、今回のような小紋を着てゆくと、1人だけシルクのワンピースを着ているような事になりますから浮きます。

逆に、フルコースを食べに行くときに、恋人がスーツを着ていて、自分が木綿の着物だったら これはやっぱりおかしい事になってしまうわけです。

そう言う事を色々と考えますと、体格にあった色柄の小紋を持っていると、とても重宝です。

帯で雰囲気や格を変えることも出来ます。

結婚式や式典以外では着物を着ないという場合は、小紋を持っていても出番がありません。

あくまでも、普段にも着物を着る人に便利な着物です。

小紋には、小紋に合わせた草履を履きます。

礼装用の草履では無く、普段用です。普段の草履にも種類があります。

次回は履物の事を書きましょうね。

和服は贅沢な趣味と仰る方が増えました。

ですが、一通り揃えてあれば、特に買い足さなければならない物は無く、案外と経済的です。

靴にバッグにコートにと・・そういう買い物が不要になります。

11月も半ばを過ぎましたので、昨日はウールツイードの和装コートを着ました。

着物だけ、或いは着物にショール程度で歩けるのは、10月~11月半ばで終わりです。

道行コートなどは、これから3月末まで着用しますよ。

皆さんも是非、着物でお出かけを楽しんで下さいね。



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空いてるトップス

買い物帰りにカフェに寄ろうとしたら、どこも待ち人だらけ。 西武百貨店のトップスは、大抵空いてるし、安心の美味しさだね。 一瞬、季節限定のマロンケーキに心が動いたけれど、定番のチーズケーキにしました。 チーズケーキは酸味強めが好き。