踏みしめている。
黄金色に染まって舞い落ちてくる銀杏の葉を、パズーが踏みしめて歩いている。
明日は無事に手術を終えるかなと、ハラハラ心配しているのだが、不安な気持ちは伝染すると言うから、なるべく考えないようにいつも通り。
銀杏の葉は、扇のように末広がりで、黄金色なのだから尚更目出度いではないか。
無理矢理大丈夫なんだと言い聞かせているのだから、やはり心配は消せないのである。
道玄坂上の銀杏には実がならない。
多分、街が独特な匂いにならないように、雄木が雌木だけを並べてあるのだろう。
両方が植えられていないと結実しないのである。
いつの事だったか、山手通りとの交差点の一本だけに実がなった事がある。
折角だから拾おうかと、翌日に行ったら、既に実は拾われてしまって、一粒も拾うことが出来なかった。
都会では、銀杏の実は結構高い。
それでも、お正月にはお節に使うから、今年も、昨年と同じ藤九郎を注文してある。
入荷したら殻を割って湯がいて、冷凍してしまうのだ。
気が早いようだが、今年もあと一ヶ月半で終わる。
準備は早目早目に、チャカチャカと済ませたいと思っている。
今日は北風が吹いていて、コート姿の人を見かけた。
今年の冬は寒くなるかもしれない。
末広がりの銀杏を一枚ポケットに入れて、今、散歩から戻ってきた。
今夜の9時から、パズーは絶食だ。
朝ご飯をあげられないのは可哀想だけれど、何とか明日を乗り越えたいと思っている。
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