2017年11月4日土曜日

ある男の物語り 胃袋との戦い

玄米食に変えて、よく噛む習慣をつけ、添加物などを使わない食材にしてはみたものの、悩みの種は、Tの食欲だ。

肉体労働では無いが、身体は大きい。
と言っても、背が高いだけで肥満ではない。

充分なカロリーと満足感を模索している。

今夜の鶏汁には、薩摩芋、長ネギ、小松菜、大根、人参、舞茸、油揚げ、それに、大きな鶏もも肉を二枚半使った。

直径30センチで、深さのあるフライパンでは、3リットルの汁物が出来る。

普通の汁椀1杯づつを、アタシと大きい姉さんが食べたのだが、作り過ぎたかと思ったのは大間違いで、ご覧の通りスッカラカンなのである。

「全部食べちゃっていいですか~」と訊かれて、駄目とは言えない。

しかし、一汁とは言っても、2リットル以上だ。

大きな丼で軽く3杯はある。

例えばこの食材を別のメニューにしたとする。

特大チキンソテー二人前に、野菜の副菜2品は出来る。

ご飯は、お昼におにぎりを持っていって、夜と合わせると、軽く2合は平らげている。

こうなると、胃袋との戦いなのである。

カレーの時が一番判りやすい。

レトルトカレーの10倍強は作るのだが、まず余らない。
余った試しが無いのである。

食べ盛りの高校生が二人居る感じだ。

此処へ来た当初は、もう昔みたいには食べられないと言っていた…が、衰えていない。

では、一人で暮らしていた頃は、何故、立ち食いそば屋の一人前で足りていたんだろう?

二人前頼むと、お金が二倍掛かるからだ。

家での食事には、レジでの支払いが無い。
見ていない所で買い物がされて、作られて、Tは食べるだけだ。

出張の時以外、帰宅すれば即ご飯。
休みは無いのである。

お金はあればあるだけ使う癖になってしまい、それをくい止めているわけだが、あればあるだけ食べる癖がついてしまったような気がする。

貴方の分はこれですよ と、いつもの定食にするしかない。

鍋とかカレーやシチューは要注意という事になる。

ギャンブルをしていない日が111日になった。

妙な空咳をしなくなり、健康を取り戻している。

新たな難題は、食欲なのである。

今日は明らかに食べ過ぎている。

その証拠に、食べ終わるやいなや睡魔に襲われて、食器も洗わずにベッドに倒れ込んだ。

唸るようなイビキが響きわたっている。

自転車を手に入れて、運動をするようになったら…。

特大おにぎり5個でも足りなくなるのではないだろうか?

来月59才。

恐るべし胃袋。

闘いは続く。

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空いてるトップス

買い物帰りにカフェに寄ろうとしたら、どこも待ち人だらけ。 西武百貨店のトップスは、大抵空いてるし、安心の美味しさだね。 一瞬、季節限定のマロンケーキに心が動いたけれど、定番のチーズケーキにしました。 チーズケーキは酸味強めが好き。