土曜日である。
大きい姉さんの休みで、午後の散歩は3人だ。
Bunkamura通りまで降りたら、雲行きが怪しくなってきた。
また降るんだろう。
百日紅と空の色のコントラストが綺麗だと見上げて、ふと、遠く雪国で暮らす文友達を想った。
もうとっくに初雪が降り、これからは、色彩の無い季節を、何ヵ月も過ごすのだと言う。
恋い焦がれる程に、青い空、紺碧の海が見たくなっても、一歩外に出たら、来る日も来る日も白一色で、赤く燃えるストーブの炎だけが唯一の色になる。
だから、晩秋の落ち葉の色を、しっかりと目に焼き付けて、春が色を運んでくるのを待つのだと書かれていた。
この空は遠くまで繋がっている。
そうして、北の地を、もう雪に閉じ込めているのだろう。
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