30代から15年間くらいの期間が、一番がむしゃらに働いたろうか。
誰に指図される事もなく、仕事も、働く時間も、すべて自分で決められた。
職場て30分の仮眠をとってからまた起き上がり、真夜中まで働くこともあったが、苦痛は無かった。
そのうちに、自由であることは、なんと不自由なのだろうと思うようになった。
何を食べるか、何を着るか、とにかく、全てを誰かが決めてくれたらどんなにか楽だろうと思ったのである。
一種の束縛願望が芽生えた。
南京錠、鎖、そういった物に惹かれて集めるようになった。
行動と精神が真逆になって行った。
自由であることは不自由だ。何故ならば、責任が伴うからだ。
その責任が重く感じた時代がだった。
人間には、某かの枷が必要だと知ったのである。
枷を外に求めたが、枷を作るのも、結局は自分だ。
そう気が付いた頃から、本当の自由が解った気がする。
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