2017年11月15日水曜日

運針


通っていた女子高では、授業前の朝の時間に、ペン習字と縫う練習の運針が決められていた。

15分ほどだったと思うが、毎日3年間だから、結構な時間になる。

それでも、字は一向に上手にならず、どちらかというと、晒しに赤い糸で運針をする方が好きだった。

それが役に立ったかどうかは判らないが、今せっせと空き時間に針を進めている。

洋裁も面白いが、和裁は場所も取らなければ、道具も限られていて、すぐに始めてすぐに切り上げられるのが良い。

そうは言っても、仕立て上がらなければ仕方がないわけだから、とにかく運針だ。

指の感覚というのはとても大事で、老眼鏡と感覚が頼りである。

そこにいい加減な性格が幸いして、多少寸法が合わなくても、チョキっとハサミで切り落としてしまったりしながら、そろそろ工程の三分の二と言うところだろうか。

頭の中が無心になるのも良いが、明後日に迫って来たパズーの歯石除去手術の事が気になり始めて、今日は張りの運びが遅くなってしまった。

同時進行で火に掛けていた煮物も焦がすあり様だ。

非常にまれではありますが、命に係わる事もあるという注意書きを何度も読んだ。
サインしなければならないからだ。

無事に終わって、口内が綺麗になって、出血が止まって、何よりも、ちゃんとご飯が食べられるようになるまでは心配が尽きない。

主治医のN先生を信頼してお任せするしかない。

自分だったらよかったのにと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

ご丁寧

大姉さんが送別会の為、柿の葉寿司を一人前買って来ました。 蓋の裏にご丁寧な平仮名が。 日本らしいよね。