2017年11月8日水曜日

存在

銀杏並木の中の1本の木だけ、それも上の半分だけが黄金色。

いずれどの木も黄色くなって、この木が最初に色付いた事は判らなくなってしまう。

けれど今日は、この銀杏が確かな存在を教えてくれる。

器屋さんのショーウィンドウに置かれた白い土鍋。

今日は店休なのだが、静かに明かりに照らされて、ここに居ますよと、確かな存在を教えてくれる。

木も器も何も語らないけれど、そこにあるというだけで、確かな存在を教えてくれる。

存在感とはいかなるものだろう。

人にも、確かな存在を感じさせてくれる人と、何故かあまり存在感を感じられない人が居る。

重みと温度だろうか。

晩秋の中で、様々なものが息づいている。

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