表通りから公園に向かう途中、並木の銀杏の異変に気がついた。
台風のせいで、枝が折れたり揺さぶられたりして、末広がりの葉が全部うなだれてしまっている。
いつもだったら、そろそろ黄金色に色付く気配が感じられる頃なのだけれど、今年は無事に元気を取り戻せるかどうか。
木々は走って逃げ出す事が出来ず、どんな暴風が襲って来ようと此処に在る。
ポツポツ降り出したので、急ぎ足でユーターンして戻って来た。
ポストに文通の封書が届いていて、気掛かりだった北海道の文友達の無事を確認することが出来た。
匿名で住所も知らせないシステムなので、地震の後に手紙が途絶え心配していたのである。
名前も住所も知らないけれど、1年も手紙のやり取りをしていると、1年分の絆が出来るものだ。
何日間か停電になって、ランタンでしのいだそう。
携帯の充電、洗濯、お風呂、いつまで停電が続くか分からず不安になり、元に戻ってから、改めて、便利という贅沢をして生きて来たんだと痛感したと書かれてあった。
当たり前になっている事は、実のところ、少しも当たり前ではないのである。
昨夜は0時過ぎに、かなりの音量で鳴り響いた地震警報に驚き飛び起きてしまった。
既に寝入っていた大きい姉さんもパズーも飛び起きた。
何しろ、3人分のスマホが一斉に鳴ったので、音量も3台分だった。
幸い揺れは来なかったけれど。
例え何十秒、数分だったとしても、揺れる前に判った方が良いだろうと思うけれど。
どうやら大丈夫そうだと、また布団に潜り込んだ。
Tだけはイビキをかいて全く起きる気配は無く、多分耳が相当遠くなっていると思われる。
耳が遠い人は長生きするんじゃなかったか?
先日の出張は広島の被災地で、来週は北海道の被災地に行くらしい。
飲むことになるから飲み代をくれと言われた。
被災地に入って宴会している場合じゃないでしょ?と言ったが、聞こえていない。
これで災害対策部にいるのだから聞いて呆れるのである。
おまけに、支給された出張手当をカンパしてしまった。
カンパして欲しいのはウチなんですよ!と言ったら、やはり全く聞こえていないのである。
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