2018年7月5日木曜日
猫も杓子もインインイン
どのみち、ファッション業界の戦略なのであろうが、猫も杓子もシャツやTシャツなどの前身ごろ裾だけを、パンツかスカートのウエストに挟み込んでいる。
見ていて腹立たしくなるみっともなさなのである。
このような着方をすると、抜け感・こなれ感が出るそうで、この言葉にも嫌気がさしている。
この着方をしている人は、絶対に ファッション雑誌を見ていて、そこでトレンドだとか、この春夏のマストコーデ などというページを見ているに違いない。
そもそも、おしゃれに自信が無いから、そういう情報に煽られて、シーズンが変わるたびに、どんどんと流されてゆくのである。
そもそも、ファッションにおける抜け感、こなれ感とは何だろうかと考えると、多分、相当おしゃれな人の さりげなさ の事を指しているのだと想像できる。
確かに、おしゃれな人を見ていると、いかにもおしゃれをしましたというのではなく、無造作な場合が多い。
髪にしても、シャツ1枚着るにしても、何も考えずにサッとまとめてサラッと着ている。
つまり、あまり考えて居ないのである。
その あまり考えていない、殆ど考えていない結果、シャツがパンツやスカートに挟まっている現象が起こる場合がある。
偶然だ。
偶然は偶然だからカッコいいわけで、故意に演出したら奇妙にだらしがない。
そうして、この、あまり考えないおしゃれ人の偶然の結果を、あまりおしゃれではない人が部分的にまねるから滑稽になってしまうのである。
真似をしている段階で、既におしゃれからかけ離れ、野暮街道まっしぐらである。
そして、おしゃれな人というのは、やはりシャツ1枚でも良質な物を身につけている。
アイロンをかけていない洗いざらしでも、何でもないように見えるTシャツでも、素材から縫製まで手抜きが無い良いものを着ている。
だからサマになるのである。
真似をする人が悪いわけでは無く、おしゃれに見られたいという気持ちは構わないのだけれど、1ヵ所を真似すれば良いとか、雑誌に書いてあったからという安易さはいただけない。
そんなことをしている暇があったら、安価で買ったシャツに、きちんとアイロンをかけて、少しでもきちんと見えるようにした方が余程見ていて気持ちが良い。
この歳になってつくづく思う事がある。
おしゃれには相応のお金が掛かりるということだ。
良質な物の着心地を知らずして、おしゃれは人にはなれない。
そして、あれもこれもと安物買いを続けていると、非常に貧乏くさい。
おしゃれ人の真似を諦めたところから、実はおしゃれ人への道が開けてゆくのである。
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