友人のご主人様が叙勲を賜られたとの報せがありました。
正義感に溢れ、寛容で謙虚なお人柄は、富士山のよう。長きにわたり支えて来られた奥様は、朗らかでいつも満開の桜のような女性です。
叙勲は昨秋でしたので、遅ればせながらのお祝いを送らせていただきました。
20件ほどある京の扇専門店の中で、やっと見つけたましたのがこの飾り扇です。
飾り扇は、表にだけ図柄が描かれた物が多いのです。 ですが、扇は表裏が一体となって初めてその造形の美しさが成立するとアタシは思っています。 長く連れ添い歩んで来られたご夫妻は、空気のような存在かもしれません。夫妻判合。振り向けばそこに富士のようなご主人様が在り、また咲きほこる桜のような奥様在りですね。
両面に富士と桜が描かれた九寸の飾り扇は、 無事にお手元に届き、大変喜んで下さいました。
来月には、総理主催の桜を観る会にご出席だそう。
叙勲の際には色留め袖と指定があったそうで、桜尽くしの色留め袖は、10年ほど前に誂えを請けさせていただきました。 職を退官された時と叙勲の儀でお袖を通していただきうれしい限りです。桜の会では、桜色の無地紋付きでご出席かな。こちらも染めを請けさせていただき、何度も出番がありました。
小さい姉さんの婚礼にも御夫婦で出席して下さったの。 退官されていらしたとはいえ、末席では失礼かと思いきや、親族席の方が嬉しいと。
ほろ酔いになられたご主人様が、何度も何度も席に来られて 「妻を宜しく」と、そればかりおっしゃっていらっしゃいました。 羨ましきご夫妻です。 これからも仲睦まじくお過ごし下さいませ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。