陽がながくなった。
パズーのご飯は6時と決まっていて、その後に自分が食べる事にしている。
陽がながくなる今の時期、それから陽が短くなる秋になると、今食べているのは、晩ご飯と呼ぶべきか、夕飯と呼ぶべきか、そんな事を考える。
大小姉さん二人が幼かった頃、夕飯は決まって6時だったが、二人の空腹具合によっては、5時半過ぎに早まる日もあった。
その頃は、迷うことなく夕飯と呼んでいたのである。
夕と晩の曖昧な景色がとても好きだから、呼び方も曖昧で構わない。
ただ、ふとそんな事を思うきっかけで、遊び回って帰宅した二人が、汗ばんだ額に髪をはりつかせて、鼻の頭に玉の汗を光らせながら、無心にご飯を口に運んでいた時代を懐かしく思い出したり、
それから順番にお風呂に入って、一所懸命に着たパジャマ姿で「おやすみ~」と言いに来た笑顔が甦ってくる。
あの時代は大変だったし、アタシはアタシの半分よりもっともっと母親で、アタシを忘れそうになるくらいに母親であったと思う。
そういう時代を越えて、少しづつアタシを取り戻してきた。
母親である部分は決して消えることは無いけれど。
今夜は牛丼とお味噌汁に糠漬け。
綺麗な景色にごちそうさまでした。
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