2018年4月17日火曜日

ある男の物語り 記憶障害

ギャンブルの無い年にしたいと工夫をしてきた が!
108日でスリップ。

帰宅するなり、「今日スリップしちゃった~」と言うのである。

今月は送別会が多く、予備費が足りない。だから昨日、支給される交通費をきちんと持ち帰る確認をした。

5000円は、あっけなくスロットに消えてしまった。

Tは今年60になるのだが、子供じみた言動が目につく。
見た目は衰えて来たから、ある意味で、年齢や見た目と言動のギャップが分りやすくなったのだと思う。

重度のギャンブル依存症は判っているが、今は自己愛性パーソナリティー障害の対処に苦慮している。

様々な分類があるのだが、Tの場合は、記憶障害が強いことを確信した。

調べてみると

[自己愛性人格障害の人が誰かに何か良い事をした事はずっと記憶として残りますが、誰かに良い事をしてもらった記憶は簡単に喪失してしまう為、相手に対して感謝する事が出来ません。(誰かから良い事をしてもらうのは当然の事である、という認識をしているせいもあります)

もし自分が他人に褒められる様な事があれば、いつまでもその記憶は持ち続け、何度でも周囲に褒められた事を自慢するという特徴もあります。

他にも、数分前の出来事であっても、自分にとって都合の良い記憶に改ざんする為、発言内容が数分前と比べて矛盾している事が多く、周囲の人を混乱させる事があります。]

とある。

Tの場合は、誰かに良いことをするという事は皆無に等しく、良いことをしてもらった記憶が残らない。
誕生日が良い例だ。

そして、ギャンブルをしてしまった記憶はと言うと、殆ど消えてしまうようだ。

極端に聞こえるかもしれないが、悔やむ気持ちが持続するのは1時間程度なのである。

これは致命的だ。
負けて嫌な気分になっても、今夜などは明るい顔つきで帰宅したし、ご飯も食べる。
行かない工夫の話をしているうちに、眠気が来てしまい、すぐにイビキをかいて寝ている。

落ち込んだり悔やむ気持ちから、鬱や不眠になることがあるが、食べられて眠れるから、全くその心配は無いのである。

しかし、ギャンブル依存から抜け出す為には、記憶してもらわないと始まらない。
悔いが無ければ、止める必要性を感じないからだ。

小遣いが底をついた。予備費も無い。
すると、500円玉の貯金箱を缶切りで開けている。

情けなくは無いのかなと見ていたが、「1万2千円貯まってた!」と誇らしげに言うのである。

自己愛性パーソナリティー障害を今から改善するのは至難である。

従って、ギャンブルに流出する金額を最小限にとどめ、記憶障害への対策を優先した方が良いのかもしれないと思うようになった。

受診させるべきか検討中なのである。

アタシは白髪になるに違いないと思う。

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買い物帰りにカフェに寄ろうとしたら、どこも待ち人だらけ。 西武百貨店のトップスは、大抵空いてるし、安心の美味しさだね。 一瞬、季節限定のマロンケーキに心が動いたけれど、定番のチーズケーキにしました。 チーズケーキは酸味強めが好き。