2018年4月7日土曜日

春の楓


この春に芽生えたばかりの楓の葉。
柔らかい緑と葉の形状が爽やかで近寄ってみた。

どうも花が咲いた後だったようで、細かく小さな花が散っていた。
実は、楓に花が咲く事を気にも留めていなかったから、散ってから気付いたのである。

楓というと、秋の紅葉をイメージする人が多く、帯などに染られる楓は、圧倒的に赤や橙色で現されている。

そうなると、どうしても秋限定になってしまうのだけれど、この新緑の楓もまた息吹を感じられて良いのである。

もしも若葉色で染められた楓ならば、是非春に締めてみたいと思うが、探してもなかなか見当たらない。
ちらほらと有るのは、墨書きの楓柄なのである。

そうすると、春秋に使えて便利だから心惹かれる。
あとは、春と秋を、帯以外で現せばよいという事になる。

若葉色の着物は、明るすぎてもう着られる歳ではない。
とすると、帯締めと帯揚げに若葉色を使うのが良いかもしれないと思う。
墨書きの帯は、だいたい生成りか白地に染められている。
すると、爽やかではあっても白系の着物は着られない。全身が白くなりすぎるからだ。

何色の着物にしたら、季節に合うだろうか。

こんなことを朝から掃除機をかけながら、洗濯を干しながら想像している。
考えているうちにすぐに五月になって、その頃は楓の出番が過ぎている事になる。
そうして、次は6月のアジサイだとか、ユリや芭蕉の色柄を思い描いているに違いない。


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