白モッコウバラが、他の木に巻き付いて成長して、もとの木が何なのかさえ判らないくらいになった様子を撮った筈が逆光だった。
これじゃ小さな白い花が開きはじめているのも判らない。
シルエットだけが写りこんで、逆光が良い効果になるときもあるのに大失敗。
今日は薄曇りで、光線はあまり関係が無いと思ったのに。
蔓を伸ばして成長してゆく植物には、支柱や棚が作られてきれいに仕立て上がるのだけれど、自然に任せておくと、こんなふうに、一番近くにある何かを頼りにするものらしい。
その時に、まるで見極める目があるかのように、強そうな木に巻き付いた事を不思議に思いながら眺めて来た。
いつも手入れが行き届いた花壇のお寺の庭先なのだけれど、この白モッコウバラだけは自然に任せたのは何故だろうと思った。
けれど、ここまで成長してしまうと、もう木から薔薇を離す事は出来ないに違いない。
根元から切ってしまわない限りは。
そうすると、もうこんなに沢山の花は見られなくなってしまうから、巻きつかれた木に我慢をしてもらう事にしたのだろう。
人も、頼る方が簡単で、頼られる方が我慢強く居なければならないと思う。
それなのに、頼った方が陽を浴びやすく華やかに花開くのだから皮肉なものだ。
退屈にしていたパズーに急かされて外に出たら、眼鏡を忘れた事に気が付いた。
バックに入れてあったサングラスで歩いて来たのだが、景色がぼやけてしまって、視力が悪くなったことを実感してしまった。
戻ってから逆光の冴えない画像を見ていたら、今自分は逆境にあるんだなと、ふとそんな事を思った。
人生思うように行かないものだ。薄曇り続きである。
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