2016年4月21日木曜日

ある男の物語り被災地へ

職務の関係で、ミスターTは明日から熊本への出張が決まった。被災地はまだまだ頻繁な余震が続いている。
ミスターT「行くことになったよ〜熊本へ。あのね、今週金土で日曜に帰ります。」

アタシ「そう。率先して危険な地域に出向いて働きなよ。解った?」

ミスターT「解ってるよ〜。挟まったり、落下しそうな建物の下に行けって事でしょ?」

大きい姉さん「そうだよ。ヘルメット要らないからね〜」

アタシ「熊本で何かあったら職務中ってことだよね?」

ミスターT「労災よ〜。あ!だけど食費持っていかなきゃ!」

アタシ「何言ってんの!?被災地で何か食べようなんてダメでしょ?冷凍おにぎり持って行きな。」

ミスターT「そうか。そうだよね。それが筋ってもんだよね。」

何事にも筋ってもんがあるのだ。 筋ってやつは、その人間の根幹にある思想なのだ。揺るがない思想がある人間は、つまり、キッチリとした判断基準を持っている。ミスターTにはそれが欠けている。 大らかで楽観的な性格は長所かもしれないが、思想が確立していない人間は、時に大きな過ちを犯し、またそれを繰り返すのである。
ミスターTは、知らない間に生命保険を解約していた。解約払戻金も使ってしまったそうだ。だから怪我をしても死んでも一銭にもならない。掛け捨てでも良いから、病気になった時と葬式代くらいは貰える保険に加入しなければと考えている。 債務整理が決まって、家計に余裕が出てからね。
「病気になっても病院行かないもん」とミスターTは言っている。そういう人ほど、痛い苦しいと喚くのだ。アタシは自宅介護なんてゴメンだよ。イヤなこった。
保険金おりるならば、金額分だけ頑張る気になるかもしれないけどね。

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