古典という焼酎バーの店先で、掃き掃除をしていた奥様が話し掛けて下さいました。
四季折々の友禅染め飾りがかけてあるお店。 お店は素敵なご夫婦が経営されていらっしゃるそう。
「私はね、このビルの持ち主なんだけど、時々見回りを兼ねてお掃除に来てるの。昔は両親が此処で料亭をやってたのよ。何代か続いた料亭。 料亭っておかみさんが居なくちゃ商売にならないのよ。男なんて何の役にも立たないの。だけどね、うちだけじゃないけど、おかみさん業って大変なの。絶対嫌だって言って結婚しちゃったから、結局、料亭を閉めてビルにしたわけ。
殆どのお宅がそうよ。後継ぎが居ないし、それに今は料亭なんかに遊びに来るような旦那衆は居ないからねぇ…」
おかみさんになるには婿養子を迎えなくちゃならなかったんだって。 アタシが住んでいるマンションも、実は大きな料亭だったそう。巡りめぐって時は過ぎて行くんだね。 久し振りのむーめーじんは、65歳のサッパリしたとても感じの良い奥様でした。
ご登場ありがとうございました。
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