多分、2016年だったか、とにかく借金まみれのTとの苦しい同居が始まった頃、3年〜4年の期間をなんとか乗り越えねばと、アタシは3年くらい掛かりそうな作品の製作を始めたのでした。
実際には、家事にもその他の心労にも挫けそうになってしまって、作品が完成する事はありませんでした。
だけれども、画像のように、そのやりかけは残っています。
いつかいつかと思いつつ、苦しみの日々を思い出してしまって、気分じゃないんだよね。
かなり大きな台布に、一面の花畑を刺して、そこから飛びたつ一羽の鳥を刺繍する予定でした。
手法はスタンプワークと言うイギリスの立体刺繍です。
布に書いた下絵に沿って、先ずは細いワイヤーを縫い付けてから、緻密に色糸を刺して行きます。
ワイヤーに沿って切り離すと、花弁も葉も、自在に曲げられる刺繍モチーフが出来上がるわけ。
刺せたのは10枚程の薔薇と少しの葉。
続きをやる気分じゃないわけだから、このモチーフは小作品にまとめようと思っています。
思い返せば、ホントによく乗り越えたよなぁ。
1ミリにも満たない針目を見ても、その時に何を考えていたか思い出せないよ。
スタンプワークは、とても奥深い刺繍で好きなのだけれど、すっかり老眼が進んでしまったので、再挑戦は難しいね。
気長に仕上げてみます。
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