2016年2月22日月曜日

ある男の物語り逆行

午後1時に来客。誰が来たかと言うと、業界最大手の住友不動産販売の営業マン二人。 このマンションの査定を依頼したのです。 ミスターTの債務整理にあたって、債務を極力コンパクトにしていただき確実に返済する事を目的にしている訳なんですが、最もそれに近い債務整理は、個人再生に住宅要件をつけてもらう事。
その為には、守ろうとしている不動産の価格が判る書類を提出する必要があるんです。 固定資産評価証明は取れますが、ここに大きな壁が立ちはだかっています。
ここ(東急の物件)を購入したのは12年前。 渋谷駅から徒歩6分の立地、管理の良さ、世帯数200戸以上。それまでにも不動産の売買を経験していた事もあり、マンションは立地と管理を買え!という鉄則を守って即決でした。
そして居住を始めた訳ですが、その間に渋谷駅再開発が始まり、まさかのオリンピック誘致。 これは喜ばしい事ではありますが、債務整理には不利なんですよ。
700℃の熱を150℃に下げる判決が欲しい。しかし、所有マンションがある場合は、その売却見込み価格から住宅ローンの残債を引く計算が行われます。大抵は売却利益は出ず、むしろマイナスです。売却利益が出た場合には、150℃と売却利益の高い方の金額が、返済価格に設定されます。ヤバい! 実は、昨年あたりから、このマンションがメキメキと値上がりしています。資産価値が上がっているんだから喜ばしい事ですが、債務整理においては困るんです。 なんとかしなければ…。 そしてアタシは、昨日、査定依頼をしました。売り出せば即日完売状態です。考えろ…考えるんだ! 来て下さった営業マンさんお二人は、あまり部屋を見ない。エアコン他、建具や水回りもイカれてきているのに見ない。 通常は、少しでも高く売りたいわけなので、査定額を下げてもらうなんて逆行した依頼は前代未聞。 債務整理の件は言わずに査定依頼をしているので、頭を使わなければ。
営業マン君「いや〜素晴らしい眺めですね〜」
アタシ「いえいえ、北向ですし、ほら、アチコチ傷だらけ。良く見て。このまんまじゃ誰も住めないからフルリノベーションしなくちゃ。厳しい査定して下さいね。」
営業マン君「全く問題ありません。むしろ弊社で買い取らせていただいてリノベーションして売却のお手伝いをさせていただけたら、正直申しまして明日には売れちゃいます。」
アタシ「(-_-;)違うんだってばさ…」

定年後に5年の延長雇用が決まっていますので、8年後に、更に傷んだ状態でそちらさんに買い取っていただくっていう、未来の査定を再依頼。頼む…下がってくれーっ。限りなく下げてくれー。
このような査定依頼は始めてですので、木曜日に持ち越し。結果待ちとなりました。
逆行。 当然、アタシもこんな査定依頼は始めてです。ミスターTは仕事。 連絡したら
「やっぱり上がってますか。困りましたね。」だってさ。
大小姉さん、これはあくまでも債務整理の為の査定。二人に遺す時には非常に有利なはずだから心配しないでね。売るつもり無いし。

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早く着き過ぎた

銀座で休憩中。 早く着き過ぎた。 しかし、なんでイッセイミヤケのバッグ、行列出来ているんだろう。