2016年2月25日木曜日

ある男の物語り温度差

数日、安眠出来ない日が続いていた。そう、所有マンションの再査定依頼がどうなるのか…。アタシは胃が痛くなる思いで待っていたから。
午前10時半、先日と同じ営業マンさんが来訪。 お願いした通りに、二種類の正式な査定書を持ってきて下さった。 代金は要らないとの事で、面倒な査定書を作成していただき、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 心の中でスミマセン<(_ _)>と何度も頭を下げた。
結果は、再査定により、個人再生に住宅要件がつけられる可能性が高い数字が叩き出されたのである。 助かった! 望みはある。懸念されていた壁を1つ乗り越える事が出来たのだ。
そして、午後からはミスターTが転入届けを提出し、世帯合併の手続きをする事になっている。その前に寄りますとメールが来た。今日は給料日だ。 世帯合併の同意書を渡した後、ミスターTは給与明細を出して、総支給額を指差した。
ミスターT「見てみて、総支給額61万だよ、僕スゴいでしょ?」
アタシ「そうだね。で、全ての支払いを済ませて、今月の生活費はいくら入れられるの?」
ミスターT「はい。これ渡すね。5日に引っ越しなのでよろしくお願いします。」
(?_?) 渡されたのは…1万円札1枚! マジか!
アタシ「これだけ? マジ1万?」
そうなんだよね〜と頭をひねるミスターT。 あ、さっき床屋行ってきたから1000円使いました。
女性弁護士さんに会うことを想定して、ミスターTは散髪に行ったのだ。
それにしても1万とは… アタシは虚無感に襲われながら、昨夜の余りのチャーハンを食べさせた。
ミスターTはペロリと平らげた。 そして
「僕さ、職場からトイレットペーパーとかバレない物盗んでくるね。」 と言い残し、ニヤリと笑って区役所に向かって行ったのである。 役員ともあろう立場の人間が職場からトイレットペーパーを盗む。 アタシはミスターTとの温度差を感じずにはいられない。 かなりの温度差を。

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早く着き過ぎた

銀座で休憩中。 早く着き過ぎた。 しかし、なんでイッセイミヤケのバッグ、行列出来ているんだろう。