2018年5月22日火曜日
KIMONO IROIRO 6月単衣 小物
5月もあと少しで終わり、着物の世界の衣替えに入ります。
この暑さですから、既に裏地の無い単衣のお着物をお召しの方を見かけます。
温暖化が進んで、一足早く衣替えが当たり前になりました。
ですが、帯締め・帯揚げのような小物は、従来通りの衣替えとなります。
6月に入りましたら、帯揚げは絽のような薄物に替わります。
そうして、帯締めは、細めの物で代用される方も見受けられますが、このようなレース組みが涼やかに見えます。
6月単衣の時期から、盛夏の着物(絽や紗等)を着る7月、8月の3ヵ月間が出番となります。
洋装でも先取りがおしゃれと言われますけれど、それは和装でも同じ。
残暑が厳しい9月ですが、その頃にはまた着物は盛夏の薄物から単衣に替わり、帯締め・帯揚げは袷の時期の物を先取りして行くという訳ですね。
忘れてならないのが 半襟です。
半襟も、6月からは絽や麻です。
実際に、夏場に着物を着る人は、袷の時期に比べると減るような気がいたします。
昨今では特に、浴衣姿を見かける事の方が多いですね。
単衣から夏場には、自分が涼しい着付けや肌着、長じゅばんの工夫も欠かせませんが、周囲の方々の目に涼やかに見えるという事も大切です。
人と言うのは不思議なもので、涼し気な装いの人を見ますと、とても清々した気分になる物なのです。
着物でも浴衣選びでも、このような小物でも、色柄を選んだり組み合わせたりする楽しみに夢中になりがちですけれど、傍から見た時のどう映るかしら?という客観性を持って選ぶ事も忘れずに居て欲しいと思います。
これがつまり、気配りということですね。
軒先に下げられた風鈴が揺れるのを見て、その音色を聴く事で心の中に涼風が吹きます。
皆さんの着物姿も、そのようであって欲しいと願って居ります。
ではまた次回をお楽しみに。
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