2015年1月25日日曜日

叫び

ノルウェーの画家 エドヴァルド ムンク の代表作 叫び。
この絵画(複製画)を初めて観たのは、アタシが10歳頃の事。
当時アタシは、その時代には殆ど無かったモダンバレエ(コンテンポラリーダンス)のレッスンに通っていました。毎週土曜日の午後の事。
今もご健在の津田郁子先生と、数年前に他界された若松美黄先生が主催していたこのバレエ団は、今にして思えば結構厳しくて、年に1度の発表会以外にも、夏の合宿や他のバレエ団との共同レッスンなどもありました。3才から通い始めて(亡母の勧めで)、正直なところ、行きたくないと思う事の方が多かったんだけれど、お二人の先生に対しては、なんて素敵な人なんだろうと、幼心に惹き付けられるところがたくさんあったのです。
ダンスコンクールに出る事になり、それも群舞ではなくて一人で一曲を踊る事になったのがこの叫びを観るきっかけでした。
先生は、子供に対しても大人と同じような接し方をする方で、とにかく淡々と 叫びについて語っていたと思う。 その話の内容は残念ながら覚えて居ないんだけれど、 生きていると、きっといつか叫ばずにはいられないような事を経験しなければならないんだろうと漠然とした恐怖感に呑み込まれたような気持ちでした。
コンクールは次点で入賞を逃してばかりで、既にダンサーとしての才能が無いことを自覚していました。
だけど、そんなふうに、惹き付けられるような大人や、こうした絵画を度々目に出来た事は恵まれていたと思う。
そんな影響なのかはワカラナイけれど、未だにアタシは、小綺麗な景色だとか、行った事もない外国のお城などが描かれた絵画には関心が無く、苦悩や哀しさや、或いは陰を感じるような画に惹かれます。

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