渋谷駅から徒歩圏内に、住宅地があると言うと、皆んな驚く。
松濤や南平台は、有名な方々の住まいもある高級住宅地だけれど、国道246号と文化村通りの間にある円山町、神泉町は、高級とは掛け離れた庶民の町で、円山町は商業区域だけれど、住宅の密集した神泉地区は、まさに渋谷の下町のような場所になっているのである。
この地域には、車が侵入出来ないような細い路地が入り組んでいて、散歩するにはとても歩きやすい。
中には、新しい建て売り住宅もあるけれど、大抵は何代にもわたって住み着いている旧い住居で、庭や玄関先の植え込みを手入れされている。
パズーが用を足しているのを待っていたら、ポトリと何かが落ちて帽子に当たった。
こっくりとした橙色の実を拾い上げてみたら、クチナシの実だった。
見上げてみたら、だいぶ大きく育ったクチナシの木だった。
大抵は低木で見かけるから、今まではこの木がクチナシだとは気がつかなかった。
クチナシの実と言えば、御節で栗きんとんを作る時に、餡のさつまいもの色付けに使ったりするのだけれど、今は自分で作るのをやめてしまった。
だから使い道は無いけれど、せっかく落ちてきたのだからとポケットに入れて持ち帰って来た。
よく見ると、小鳥が啄ばんだような跡がある。
こんな小さなお土産が、秋の散歩の密かな愉しみになっているのである。
やる気のないまんま作った、さほど美味しくもないおかずで、夕ご飯。
今日は冬らしい寒さの1日。
お昼過ぎても15度以下だったせいか、すっぽり布団を被って寝てしまいたい。
本日も無事に暮れました。
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