着物のディスプレイが変わっていたので撮りました。 落ち着いたご年配向きの色味。
文様は牡丹ですね。百花の王牡丹は、幸せや富の象徴で、他の柄と組み合わせて描かれる事も多い柄。 季節は4月~6月くらいですね。
さて、よーく見て下さい。帯から上です。 肩や胸、袖。
ありませんね、柄が。柄があるのは帯から下だけ。 これは留め袖です。 地色が黒い 黒留め袖は、ミセスの正礼装です。結婚式で親御さんやご親族が来ているのを見たことがあると思います。 この牡丹の留め袖は黒ではありませんから、色留め袖と呼ばれ、やはり正礼装と同格になります。 皇室関連の祝賀会等では、黒は着ないことになっていますので、ミセスはこの色留め袖が指定されます。 春は祝宴が多いシーズンです。 結婚式での場合、ご両親は黒留め袖ですが、 祖母やご親族は、色留を選択しても良いのです。大抵は紋が入っています。 ですが、間違いなしって事で黒留め袖が大半です。 そういった意味では、出番は限られますが、この色留め袖の出番が多いとおっしゃる方もいらっしゃっいます。
結婚式で言えば、親族ではなく、主賓のお席に座る方、またそれに準じた方です。 例えば、新郎新婦が何かのお稽古に通っていて、先生をお招きする。 出番ですね。 仕事の上司でご夫婦ともにお世話になっている。 昔は仲人さんで黒留め袖ですが、今は仲人さんのいない結婚式の方が多いです。ですので、主賓席では色留めが正礼装になります。訪問着でも構いませんが、色留めは格が上になります。 裾紋様だけの留め袖の風格があるんですね。 アタシも一枚色留めを所有しています。 着付けの生徒さんがご結婚なんて時には出番なのですが、大抵は裏方でお仕事させていただく事が多く、まだ袖を通していません。 一度くらいは着たいなぁと思っています。
牡丹の柄は訪問着やつけ下げ、振り袖にも染められます。 寒牡丹の場合は、葉が描かれていない場合が多いので、その辺りはよく見極めましょうね。
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