危機的状況。弁護士さんからメールが来た。 ミスターTの債務整理は、予定よりもかなり時間が掛かっている。 申し立てに至れない理由はただ1つ。それは返済計画だ。毎月の返済額が、家計から計上出来ないのだ。つまり、ここまで家計を削っても、返せる金額にならない。何故? 先ずは、前回も書いたが、ミスターTの退職金が思いの他高額である事。そしてもうひとつ、この守りたい住まい、つまりマンションの価格がうなぎ登りなのである。オリンピックに再開発とが重なり、渋谷駅数分のこの物件を、不動産屋は欲しがっている。即日完売物件第1位なのである。
債務整理で個人再生を申し立てる場合、自己破産するよりも高い金額を設定する事が法律で決まっている。
ミスターTの場合、2年後に受け取る退職金の8分の1に、このマンションを売却した場合に得る利益の半分(所有権が半分だから)を足さなければならない。 今までは、バブルが弾けた後に不動産売買をして来た為に、値上がりとは無縁だった。しかし、今回は違う。住宅ローンを完済しても、余剰金が発生してしまう事態になっているのだ。 債権者から言わせれば、「だったら売って返せよ!!」というワケだ。
退職金や、住宅を売却した場合に出る利益を、清算価値財産と呼ぶ。この清算価値財産が返済額に決まると、毎月の返済額が10万超えなのだ。 住宅ローンの返済を続けながら、毎月10万以上を3年もしくは5年で支払うのは困難極まりない。と言うか… 「お前ら3人と1匹、飯食うな!」と言われているようなものなのである。
債務整理をしなければ、返済は毎月20万以上なのだから、もちろん、死ねと言われているのと同じだ。
個人再生危機的状況…どーする!? 弁護士先生からは、債権者各者との交渉による任意整理によって、長期的返済計画を練る必要があるかもしれないとの事。 神経衰弱か。アタシは身がモタナイよ。 任意整理に移行するにしても、300万くらいの預貯金投入をしなければ、とてもじゃないが払えない。
アタシは既に、なけなしの預金を崩している。そして、ミスターTの貯金は120円と、小瓶に貯めた小銭だけ。 何年も食べていないけれど、今年も土用の鰻どころじゃないね。 退職金の前払いは、既に10年以上前に廃止されている。
弁護士先生とのやり取りはアタシに任されているため、申し立て本人であるミスターTは、帰宅するまでこの現況を知らず、今日も仕事をしている。
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