朝からメンタルクリニックと歯医者さんへ。今日はその後に銀座へというハードスケジュール。 相談に行く弁護士さんの事務所が銀座だったから。 銀座はアタシの好きな街の1つではあるけれど、債務整理の為に駅に降り立つ事になろうとは…。
指示通りの服装で現れたミスターTは、端からは多重債務を負った男とは見えない。
早目に到着し、喫茶店で書類の確認をしサンドイッチを食べさせた。もう財布はスッカラカンで、胃袋もスッカラカンだったから。 二人席に向き合って座ったのだが、伝票は私の前に置かれた。(これは今までの人生でも殆どそうだったので違和感は無いけれど)。 雑居ビルのエレベーターを昇り、予約の10分前に事務所に到着。 アタシとミスターTは個室に通された。 御紹介いただいた女性の弁護士さんは、大変穏やかな雰囲気で、債務整理の相談にも親身に対応して下さった。 希望している個人再生の住宅要件つきについては、当然の事ながらまだ調査をしていただかなければならない事がたくさんある。 債務整理の方法には、、自己破産を含めて何通りかの方法がある。
この1ヶ月で、土素人のアタシはやれるだけの事はやった。あとは法律の専門家である弁護士さんにお願いする以外にはない。
2時間半に及んだ相談ののち、弁護士さんにお任せする事に決め、依頼書に書名捺印。 アタシは、着手金を支払い、領収書をいただいた。 今月から、総ての債務の支払いが停止されるとの事。 事務所をあとにしてから、また同じ喫茶店で土曜日の引っ越しのスケジュール確認をし、アタシはミスターTに1万円を渡した。数日の生活費と、職員の歓送迎会費用として。 再びアタシの前に置かれた伝票を取り、ミスターTは言った「ここは僕が払うよ。」 アタシは無言。ミスターTは、渡した1万円で珈琲代を払い得意気な様子。 帰りの電車の中で、いつか中古で良いからバイクが買いたいとか、とにかく上機嫌。 渋谷での別れ際には、お疲れまさでした〜と手を振っていた。 なんでこんなに前向きな気持ちで居られるのだろう。 個人再生が確約された訳ではないのに。
判決が下るまで半年から10ヶ月。予期せぬ難問にぶち当たるかもしれない。 その都度対処していくしかない。 ミスターTのような性格はきっと長生きをするに違いない。 アタシは命が削られて行くような気分だ。 年末頃には、なにがしかの結果が出ているのだろうか。
とにもかくにも、本日3月2日、ミスターTの債務整理が始まったのである。
疲労困憊。
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