明日はいよいよミスターTが引っ越して来る。 受け入れ体制は万全なのだが、アタシの頭の中の不安は消えない。
債務の整理をする場合、借り入れをしている金融機関総てが対象になる。サラ金だけではなくて、普通の銀行も。 ミスターTの債権者(借り入れ先)に、給与が振り込まれている銀行が含まれているのだ。 弁護士先生もその事に触れてはいたが、アタシは緊張していて、いまひとつ事の重大さに気付かなかった。
サラ金数社には、既に弁護士先生から、債務整理の受任通知が届いている筈だ。だがしかし、確か先生は、給与振込み先の銀行への受任通知発送は後回しにすると仰っていた。 それがどういう意味なのか、今になって理解したのである。
給与振込み先の銀行へに受任通知が届くと、その銀行は、即座にミスターTの口座を凍結する筈だ。所謂、ロックをかけるというやつだ。そして、給料日に振り込まれた給与を引き出せなくして、それを債務の回収に充当する。この口座凍結は、債務が回収されるまで続くのだ。 ミスターTが、給与振込み先の銀行から借り入れているのは、住宅ローンだけでは無かった。そして、その金額は、振込まれる給与の10ヶ月分に相当するのである。10ヶ月もの間、無収入になるわけだ。生きられない。3ヶ月くらいなら持ちこたえられるかもしれないが、10ヶ月は無理だ。 アタシは先程、その件で弁護士先生に指示をあおぐメールを送信した。
給与は2つの銀行に振り込まれている(理由は判らないが)。 片方の銀行は債権者ではない。 そうだ、債権者ではない方の銀行に給与を全額振り込む手配が必要になる筈だ。更に、その銀行から、債務がある方の銀行に、住宅ローンの金額だけを送金する手続きをする。 弁護士先生からの指示は月曜日以降になるだろう。不安を消す為には調べるしかない。そして、弁護士さんに指示をあおぐしかない。 もしかしたら他の手を考えて下さっているかもしれないのだから。
次なる難関を突破出来たとしても、また次なる難関が待ち受けている位の覚悟をしておかなければ。
ミスターTに、この件をメールした。
返信は…
「なるほどですね。明日相談しましょうよ。もう眠いから。」
眠くなれるのか、この状態で。 アタシは眠剤を倍量飲んでも眠れないのに。
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