2015年3月2日月曜日

むーめーじん10

スカートの型紙を広げて裁断に入ろうとしたら、ファスナーの色数が足りない事に気付いて、徒歩圏内の材料屋さんに走りました。 ついでにゴムや糸を選んでいたら、スミマセン…と声をかけられました。
「このドレスを作るのにはどの生地を選べば良いですか?」
スマホの画面には、ワインレッドのセミフレアーロングドレス画像が写っていました。

「私はインドから来ました。18年住んでいます。私の娘は日本の大学で12年学びました。とても長かったです。私と夫は働いて、私の娘は頑張りました。プロム判りますか?私の娘は今月卒業します。私は娘にプロムのドレスを作ります。ドレスを作った事はありませんですから、教えてください。私は一生懸命作るつもりです。お金は1万円です。足りますか?シフォンは買えますか?娘は私の誇りです…」

こちらのお店は、フォーマル生地が少ない手芸材料屋さん。緊急時に細々した物を買いに行くので店員さんとは顔見知りです。
店員さんまで「先生、どんくらい用尺いるかな…2メーター?見立ててやってよ。ね!」
一番柔らかそうなバックサテンがあったので、それを3.5メーターに裏地やファスナーを選んでさしあげたのですが、予算オーバー。
アタシは使わずに貯めていた800円分のポイントカードをさしあげました。

母国を離れて18年かぁ。卒業が待ち遠しかったろうね。きっと優秀な娘さんで、これからたくさん親孝行してくれるよね。
母の愛は全世界共通。 ありがとう、サヨウナラと、アタシが店を出るまで何度も何度も頭を下げてくださり、胸がいっぱいになりました。無事に生地を決められたかな。 愛情のこもった素敵なプロムドレスが仕上がるよう祈っています。

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