2018年6月23日土曜日
KIMONO IROIRO 盛夏の準礼装
いよいよ夏が目前です。
まだ梅雨ではありますが、着物では7月・8月は盛夏の薄物を着る季節です。
普段着の事を書こうかと思いましたが、昨今では、真夏、そして真冬に挙式披露宴をなさる方が増えました。
祝宴と言えば、春と秋が多かったのですが、今やオフシーズンは無いようです。
そこで、招待状が届いて、どうしたら良いかしらと悩むのは、この盛夏の装いです。
ご親族は、大抵、冬と同じ袷(裏地がある)の黒留め袖(ミセス)お振袖(ミス)をお召しです。
レンタルする事が多くなり、また空調設備が整いましたので、屋内では袷でも良いだろうと、これは徐々にそうなりました。
同じく、列席者の方々も、袷を着ていらっしゃいます。上記と同じ理由です。
ところが、こうなってまいりますと、必ず勘違いする人が増えてくるのです。
【盛夏の挙式披露宴では袷を着る。ご親族が袷だから、列席者が薄物だと失礼になる。写真の映りが悪い】
ネットで検索しますと、このような意見を多々目にします。
コーラルでは、正式には薄物。しかし、袷でも良い。とお答えする事にしています。
ですが、その場合、会場内で着付けを済ませ、移動が有るのかどうかを確認します。
電車であれ車であれ、40度近い気温の中を袷で移動するのはとても大変だからです。
さて、画像は盛夏の準礼装です。
雄黄 ゆうおう(淡いシャーベットオレンジ)色の無地一つ紋(縫い) 絽
有職文様(兎紋等) 袋帯 絽
絽の帯揚げ
レース組の帯締め
着物も帯も小物も、全て透け感のある薄物です。
訪問着のような華やかな柄はありませんが、一つ紋の無地は大変重宝するのは袷と同じです。
このように格調高い袋帯を締めましたら、とても上品な準礼装になります。
小物は、着物と帯の中から、全体が同色になるように組み合わせてみました。
長襦袢も衿も絽です。
実際に着付けますと、長襦袢の白が透けて、着物はもう少し薄い色になります。
いかがでしょうか。涼し気な雰囲気が伝わりましたか?
このお着物は、7月に小さい姉さんが着て、夫婦で披露宴に列席します。
写真はその時にアップしましょうね。
着物全般の質問を受け付けて居ります。メール、コメント欄にてお問い合わせください。
ではまた次回。
着物好きの皆さま、浴衣をはじめ、夏の着物を楽しんで下さいね。
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