先日戴いて、茹でて保存しておいた細筍は、北の方では笹の子と呼ぶそう。
教えてくれたのは、北海道の内陸に住んでいる文通友達。
届いた手紙に、雪が溶けてからは、月に2度ほど、車で2時間のところにある市場に出向くのが楽しみだと書いてあった。
そうして、6月は、奥様が、この笹の子を楽しみにしているから、必ず買って帰るのだそう。
なるほど、竹の子供は竹の子、笹の子供は笹の子と言うわけだ。
今日は、鶏ひき肉と、笹の子、木耳のピリ辛炒めにした。
パズーのお肉を茹でた出汁と、野菜スープの出汁を合わせて、トマトと若布のお味噌汁は、胡麻油を落として。
糠漬けは2日目で古漬けになってしまった。
酸味が強くて美味しい。
こんな日常のあれやこれやでも話題は尽きず、文通ももうじき1年になる。
月半ばと月末の2回、男性が3人で女性は4人から、必ず返事が届くのである。
年齢も話題も様々なのだけれど、アタシの手紙は面白いと好評なのである。
特に、神戸の60代の男性は、友人知人には恥ずかしくて話せない事を書いてくる。
それは、季節の挨拶や出来事ばかりではなくて、お互いに本音ってやつを書きましょうよ、、、と、最初にそう書いた事がきっかけになった。
それでも最初のうちは、遠慮があったり、気分を害さないが心配だと書いてあった。
だから、遠慮は要らぬから、とにかく本音を書いてこい!と返事に書いた。
先月は、テニスの試合に負けて悔しいと来たから、こっちからは、年甲斐もなく、女の生足見たさにテニスなんかやるからだと書いてやった。
このやり取りが面白いらしい。
手紙に限らず、何でも社交辞令はツマラナイ。
漢字が読めても書けない事に危機感があって始めた文通なのだが、今はスラスラ書けるようになった。
大小姉さん達と同年代の女性も2人いて、これまた意外な事に、面白いと言う。
だから、年齢なんてあまり関係がないのだと思う。
片方の女性からの便箋に、ポツポツと穴が空いていた。
不思議に思いつつ読み進めたら、最後に、飼っている小鳥がツンツンと穴をあけましたと結ばれていた。
その様子を思い浮かべると、実に微笑ましい。
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