2016年8月5日金曜日

ある男の物語り仲良しこよし

引っ越し後3ヶ月ほど経った頃から、ミスターTの様子が変。
妙にソワソワ落ち着きが無い。個人再生を断念することとなり、債務の重圧か、慣れぬ仕事のストレスか?
大きい姉さん「女だと思うよ。私勘が鋭いから」
大いにありうる。で、昨夜Tが言い出した。
「弁済額が決まったらさ、ここを出て一人暮らししながらやっていきたいんだよね。」
切り詰めた家計から、10万をゆうに超える弁済金を支払い、更に新たな出費が生じるのはムリっていうか、そもそも引っ越し費用どころか、スッカンピンなのに…アホちゃう? ミスターT曰く、ここは気が休まらないんだと。家計簿と電卓叩いて見せて不可能ですよと伝えたら、鬼のような形相でアタシに怒鳴った。
そこに大きい姉さん帰宅。鋭いツッコミが始まった。
結論から言うと、ミスターTは、別れたはずの女性との交際が復活していた。でもって、お相手さんは、愛するTが、前妻であるアタシと世帯合併した事も、ひとつ屋根の下に暮らしてる事も気に入らず、独立せよとせっついてるわけ。
デート代は無いし、二人が大好きなラブホにも泊まれない、前みたいに指輪だネックレスだとねだっても買ってもらえない。
知らないんだろうね〜内情を。
無休出勤の中には、仕事じゃなくておデートも入ってたわけだ。
このようなケースは珍しいらしく、法律を駆使して債務を減額して下さる事に尽力下さっている弁護士さんも、弁済がなされない可能性を捨てきれないとの見解で、念書を取り交わす事になりました。
お目にかかる事はないかと思いますが、お相手さん、物品のおねだりじゃなくて、デート代とかさ、ミルクチョコレートでもよいから、協力してもらえないかしら? ラフラブなんだから困った時には真っ先に助けてあげて欲しいのよ。仲良しこよしのお約束でしょ?
弁済額決定の際に、アタシとミスターTは念書を取り交わします。借金をちゃんと返す。業者にもアタシにも。という内容の。 デート代までは捻出出来ないから、瓶に貯めてる小銭でお願いしますね。
それから、彼女にせっつかれてもアタシに当たり散らさないでね。怒鳴られる筋合い無いし。
あー嫌な気分。

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