2016年1月5日火曜日

博多献上の張り

昭和初期頃に織られたと思われる、博多献上の名古屋帯の丸巻きを保管していました。丸巻きって言うのは、未仕立ての反物の状態の事。 旧い物なので、反物幅が現在織られている物より狭いです。日本人の体格が良くなって、背幅が変わったんだね。 打ち込みの強さが博多献上のイノチ。指先で弾くと、太鼓みたいに良い音がするほど張りがあるよ。その張りを活かして、和小物にしてみました。裏地無しでもヘタルどころか、しっかりと自立するね。
渋いけれど素敵。和布は華やかというイメージがあると思うけれど、それは後染(織った後に友禅などの技法で染める)ね。これは先染め(染められた糸を使って柄を織り出す)の織物で、細い縞柄が粋の極みです。
興味が無い人には全く良さが解らないと思いますが、興味がある人にとっては、とても珍しく感じるシロモノなんだよ。

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