「きれいなワンちゃんね。あなたのお洋服も綺麗な色だこと！首輪とお揃いね。」
振り返って見たら、背筋が伸びたシャキッとした女性のが近付いて来ました。
「すぐそこのマンションに住んでるの。私？ずっとダンサーをやってたのよ。日劇だとか新宿コマなんかで踊ってたの。そう、ショーダンス。引退してからは、銀座にショーガールっていうお店を開いたの。９年前に閉めたけどね。ショーダンスは私の人生そのものよ。今はね、振り付けの仕事を少ししながら、ソシアルダンスにも挑戦してるの。もう歳だから少しね。あら、まだ５０代？勿体ないわ〜。ね、また踊りなさいな。 きれいな体型してるもの。絶対に踊りなさい…」
まさかこんなふうにお話し出来るとは思って居ませんでした。銀座のショーガールと言えば、本格的なショーダンスが観られる、ムーランルージュのような存在でした。 今回はむーめーじんということでお名前は伏せますが、また踊りなさいと仰っていただいて光栄です。
御年８０歳！ ビックリ仰天のお若さでございました。
うまく説明できないけれど、懐かしい楽屋のドウランの香りを思い出しました。 快くご登場下さってありがとうございました。
それにしても…８０歳だなんてオ・ド・ロ・キ〜
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