2019年10月21日月曜日

加賀の小紋


こちらの枯茶色の小紋は、K子ちゃんから喜寿を迎えるお母様への贈り物です。
反物を持っていらしたので、お仕立てを承りました。

しばらく保管している状態の反物は、お仕立てのIさんが、裁断前にしっかりと調べてくれます。
今回は、若干の焼けとカビがありまして、洗いをかけることになりました。
スッキリと綺麗になってからお仕立てに入ります。

裾回しとお袖口は、裏地と申しましても目立ちますし、色の選び方で大きく印象が変わるところです。
今回は 白茶を選んでみました。
小花柄の中に入っているクリーム系やオレンジ系等も候補に挙がりますか、ご年齢を考えますと、やはり同系色が良いと思ったからです。

加賀小紋は、江戸小紋や東京染めに似ていますが、色遣いが加賀らしいと思います。
江戸の物は元々が武士の裃、つまり男柄という歴史があって、甘い色を見かける事がありません。

小紋ですから、洋装ではちょっとした外出用のワンピースといった感じです。
帯に何を合わせるかで、お召しになる方のセンスが表現できると思います。

素敵に仕上がりました。

丁寧に針を進めてくれたお仕立てのIさんもまた、近々 喜寿を迎えられます。


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