2023年1月6日金曜日

ホリデーハウス



  昨日は、帰宅前に エルブルグから車で30分程の所にある別荘地へ行きました。

このホリデーハウスは、Rが離婚後に暮らしていたのだけれど、値が上がったタイミングでこの夏に売却した家なのです。今はオフシーズンですが、春夏には、丹精込めて作った庭に花が咲き乱れ、朝は小鳥の鳴き声で目覚め、休日には森の散策路から視界が開ける砂地迄の散歩が至福の時だったそう。

リビングダイニングの他に2ベッドルームがある平屋です。 住宅難のオランダでは、1年を通して居住している人も居ますが、主には、オランダ、ドイツ、フランスの人のホリデーハウスとなっています。

Rは日本好きな人で、生垣にバンブーが植えられていました。そして、3年くらい前に安楽死で眠らせた、Rの愛犬ラブラドゥードゥルが眠っています。

アタシとRは、晩春の頃にインターネットで知り合いました。その頃アタシは、日に日に悪化するパズーの介護中で、日々、人間の安楽死も合法なRから、子犬の苦しみを終わらせてやるべきだとか、パズーの動画を見ると、彼は舌に問題があるように見える、などとアドバイスや励ましを受けていたのです。そして、たびたびホリデーハウスの花々の写真を送ってくれていました。

その頃、Rは10月に来日予定でしたが、皆さんご存知のように、日本政府が個人旅行を解禁していなかった為に諦めました。 同じ60歳なのですが、やっぱり一度は会ってみようじゃないかというのが、今回アタシがオランダを訪れた理由です。

パスポートを取得したものの、出無精なアタシは、エアチケットを購入するまでは、実際に旅行している自分が想像出来ませんでした。

見ず知らずのアタシに半月も部屋を貸してくれた上に、休暇まで取ってエスコートしてくれて感謝しています。

よく考えてみたら、全く知らない、それも異国の男性に会いに行ってみようと思ったこと自体が驚きなのだけれど、殆ど不安を感じなかったのは、半年以上にわたり、1日も欠かす事なくLINEで会話を続けられたからなのでした。時差はあれど、1日2回、1時間から、休日は数時間。

どちらかというと人付き合いには消極的で、オランダ特有の合理主義、率直に物を言う気質、また、嘘が大嫌いという部分も、信用に値すると判断した理由です。

次は4月にRが来日しますので、今度は日本国内旅行で会う事になります。

来日5回目の日本通です。

今日、旅の最終日は、またアムステルダムへ。 アタシは明日の飛行機で帰国します。


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漆器

蒔絵が施された漆器です。 頼まれた物ですが、手に取ると軽くて美しいね。 年末になると、器が欲しくなりますが、 小丼くらいの大きさでは、なかなか気にいる物を見つけられません。