2017年10月4日水曜日

橙色


一年中帽子を被って居る。

おしゃれの為では無くて、寝ぐせ隠しだ。

それでも気に入った色や形があるから、春夏と秋冬で衣替えをしている。

今年は、他の帽子を殆ど被らずに、この革の帽子ばかり被っていた。

多少の雨なら避けてくれるし、邪魔な時には折りたたんでバッグに入れても型崩れしない。
便利な事この上ない。

橙色がまた良いのだ。

どの季節でも、それなりに空気の色に溶けてくれる。

今朝はクリニックへ行き、待ち時間に帽子を眺めながら、いい加減手入れをしなければと思った。

靴に使う革用のクリームでさっと拭いて、それから数日陰干しをすれば、きっとまだ何年か活躍してくれるに違いない。

橙色は、これから出回る柿の色、染まる楓の紅葉の色、夕焼けの色にも見える。

朱とはまた違っていて、少しの黄色が混じったようだ。

和名では 赤橙と呼ばれる色に近い。

花の色は、白や赤、ピンクが多く、次いで青系や赤系で大半を占めるそうだ。
橙色の花は鬼百合など、意外にも数が少ない。

むしろ、咲いた後の結実の色なのである。


2017年10月3日火曜日

はみ出し巻き

人参の長さをそのまま使ったら、どうしても巻く豚肉からはみ出てしまう。

切れば良いだけの話だが、切らずに巻く事にして、にんにくの芽も牛蒡も人参の長さに合わせてみた。

その3種を巻いて、今夜ははみ出し巻き。

トマトといんげんと黄色いパプリカのサラダに、林檎付き。

林檎もウサギに飾り切りしたから、少しは手が掛かっているように見えるというもんだ。

はみ出し巻きは、アタシが小2本、Tと大きい姉さんの分は大3本で、それでも足りなければ、お煎餅をかじれば良い。

まだまだ足りなければ、安いバニラのスーパーカップが買ってある。

10月ともなると、2キロの特大アイスクリームを買い置きする気にはならなくなるが、真冬にアイスクリームが食べたくなる事もある。

コンビニでは、真夏におでんがよく売れると聞いた。
だから一年中売っているらしい。

牛や豚で作るはみ出し巻きは、いつもは斜めに切り分けて盛り付けていたけれど、はみ出し巻きの場合は、そのままかぶりつくのが美味しい。

骨付き肉を食べているようで、ワイルドな感じがするという理由で。

クラウドファンディング

いつの間にか閉店していたのは、ま隣にあったすき焼きやさんだ。

2年ほど営業していたが、引き戸に 会員制 と書いてあったので、気軽には入れないお店なんだと思っていた。

たしか むじなや と言う名前で、穴熊のすき焼きを食べられる、珍しいメニューだった。

クラウドファンディングという資金の集め方でオープンしたそうだ。

出資した人が会員になる。

食材の穴熊は何処から仕入れていたのかまでは知らないけれど、きっと食通の人々が出資したのだと思う。

クラウドファンディングで資金を集めるやり方は、自己資金や融資に頼らずに済むから、これからも増えると思う。

表通りの、図書館のようなカフェは利用者が多いようだから、出資したくなる面白いアイデアと、リピートが見込めるような経営力が必要だろう。

閉店してしまうと、出資金はどうなるのか気になるが、既に次の借り手がついたらしく、もう内装工事が始まっている。

この通りだけで、工事中の店舗が二軒ある。

もう居酒屋もイタリアンバルもフレンチも、そして焼き鳥にお寿司にカフェ、ラーメンでも何でもあるから、どうか素朴なパン屋さんにと願っている。

駒下駄



下駄箱の整理を始めたら、塗りの雨下駄と、柾目の通った良い桐下駄が出てきた。

誰かから戴いたのかもしれないが、まだ下ろしていない。

昭和30年頃の造りだと思うが、戴いた時の記憶が無いのだ。

草履のような形をした右近下駄も履くが、普段履きにはこの二枚歯の駒下駄が好きである。
おしゃれは足元からと言うけれど、和装でも、履物に凝りだしたらキリが無い。
鎌倉彫も良いし、駿河の塗りも魅力的で、どれも欲しくなってしまう。

道路はすっかりアスファルトになってしまって、下手な歩き方をしようものなら、おろし金で大根を下ろしているように、貴重な桐が粉になってしまう。

さりとて、取っておいても、寸法が小さめだから誰も履かないから、これは思い切りよく下ろすことにしようと思う。

しかいこの雨下駄の歯の細さは、見ているだけで美しいと思う。

こんな下駄を履いて歩いていて、ある時に鼻緒が切れてスッ転んでも、殿方が駆け寄って来て、鼻緒の応急処置をしてくれて、それがきっかけで恋が芽生える年齢はとおの昔に過ぎ去った。
笑われるのがオチだ。

そもそも、鼻緒の応急処置が出来る殿方が居ないだろうと思う。

5円玉とハンカチか手拭いがあれば直せるけれど、道端でそんなことをしていたら、今の世の中では余程の変人である。


家の家紋は丸に角立て四ツ目だ。

江戸では、商家に多かったと聞く。
江戸時代の蕎麦屋のおかみかなんかだったら、似合うような気がする。

きっと商売繁盛の人気蕎麦屋になっていた筈だと思うのである。







2017年10月2日月曜日

それぞれの暮らし

月初の手紙が送られてきた。

文通を初めて約2ヶ月だ。
月に2回の転送に間に合うよう、返事を書くのにも慣れてきた。

今回は、富良野、大分、神戸の男性からと、千葉の女性からで、絵葉書まで同封されていた。

アタシは行動範囲が狭いから、便りの文字を読みながら、遠く見知らぬ土地の様子を思い浮かべて、空想の旅をしているような心持ちになる。

今年の富良野には、ラベンダーがあまり咲かなかったそうで、しかし、そこに住まっている方は、ラベンダーよりも金色の稲穂の波の美しさに見とれながら、稲刈りの日を待っているのだという。内地には1度も渡った事が無いから、高層ビルの狭間の暮らしが想像できないけれど、空は繋がっていますねと結ばれていた。

大分の男性は、学生時代は東京で、その後は転勤族だったそうだが、お母様の介護の為に故郷に帰り、看病しながら地元の会社で65まで勤めあげ、今は奥様よりも二時間早起きして、まだ暗い時間から朝焼けが見える頃までの一人時間が至福の時だと書かれていた。

神戸の男性も、奥様と娘さんの三人暮らしで、下の娘さんが東京に嫁いで出産したばかりだそうで、これからお爺ちゃんと呼ばれるのかと思うと、全くどんな顔をしたら良いものやら、何か気恥ずかしく、けれど、これが幸せかと思うのだそう。

千葉の若い女性は、独り暮らしで働いていて、今はお洒落な部屋にしようと模様替えに夢中なのだそうだが、真っ白な洋風のインテリアに囲まれた部屋にしたいのに、使っている食器は全部和風で、おまけに、旅先で買った思い出のお土産を並べると、まるっきりイメージ通りの白い部屋にはならないと書かれていて笑ってしまった。

生きている人々には、それぞれの暮らしがある。

そして、それぞれの暮らしの中で、何が幸せだろうと考えたり、過去や未来を思って生きている。

匿名の文通であるから、お目に掛かる事は無いけれど、皆さんがふみ人になった動機は、綴る事で自らを見つめ直し、また違った人々との交流で、きっと得るものがあるに違いないと思っている部分で一致している。

お互いの自己紹介と簡単な暮らしぶりを知り合うだけで、1ヶ月というのんびりペースだ。

数枚の便箋に書かれた手紙には、忙しなさから解放してくれる緩やかな時の流れと、人々の暮らしの重さが溢れているのである。

テバメシ

すっかり定番となりましたテバメシです。

ミャンマーの料理からヒントを得て、全く違う素材で作っています。

こちらは自信をもってお勧め出来ますので、皆さん作りましょう。

手羽元は、ボイルでも構いませんが、圧力鍋なら15分です。
ヒタヒタより少な目の水を加えて、勝手に軟骨が取れる位に柔らかくします。

ほどほどに冷めましたら、手で骨を抜きます。

フライパンに移してから、人参などの野菜を加えて空炒りします。(あれば、アーモンドスライスやカシューナッツも加えて)

味は塩コショウと七味唐がらしです。
やや濃い目に味を整えます。常温に冷まします。

キャベツ、レタスを千切りにします。

ご飯は少し固めに炊いて、一皿に盛り付けて出来上り。

醤油も試しましたが、塩コショウの方が断然美味しいです。

子供は七味唐がらし無し、大人はお好みの辛さで。

これをマゼマゼしながら食べます。自分でマゼマゼするから美味しいのです。

木のお皿とか、バナナの葉っぱをお皿代わりに敷いたら、もっとアジアな感じですね。

茹で汁は捨てずにスープにして下さい。
濃厚です。

バナナやマンゴー等で、フルーツサラダを添えましたら、もう心はサイゴンでサイコーだと思います。

今日は1キロの手羽元を使い、骨を抜いた状態で半分は冷凍しました。

バナナの葉っぱを型どったお皿を見つけたのですが、本物の葉っぱも買えるようですので、そのうち本物の葉っぱに盛ってみたいと思っています。

河豚

道玄坂面した河豚料理のお店に、河豚の水槽がある。

暑い時期には苦しそうに底に沈んで居たが、秋になったら元気に泳ぎ出した。

人に食べられてしまう運命とは知らず、こんな狭い中に閉じ込められて可哀相だが、見ている分には、実にユーモラスな姿だ。

欧米からの観光客にとっては珍しいらしく、写真を撮っている姿もよく見掛ける。

看板がまた、こんなふうに目立つから、つい見上げてしまう。
地震が来て落ちてきたらと思うと、これはひとたまりも無いから、なるべく真下は歩かないようにしている。

釣り上げた時に、身体をパンパンに膨らませて、豚のようにブーブーと鳴くから 河豚 なのだそうだ。

バンクーバーのタコヤキちゃんが下関に居住していた頃に、姪の産湯を使わせる手伝いに行った事を思い出した。

スーパーの鮮魚売り場に、河豚が並んでいた。

10日程の手伝いで帰京したのだが、その年の暮れに、河豚を送ってくれた。
刺身はお皿の柄が透ける程に薄く、菊花のように並べられていた。

そして、揚げるだけになっているぶつ切りの唐揚げも入っていて、こちらも美味しかった。

後にも先にも、河豚を食べたのは、この時だけで、それから20年が経過している。

鍋の後の出汁に、ご飯を入れる締め括りの雑炊が、とても美味しいと聞いた事がある。

寒くなっても、帰宅時間がばらばらの我が家では鍋をする機会は皆無だ。

いつか食べてみたいと思っているのだが、その時は、本場の下関が良いだろう。

都心の水槽に泳ぐ河豚よりも、数段美味しいに違いない。

心を乗せて


10月2日です。

本日、来年度の福袋の年内受け取り便、第一便を発送いたしました。

受取る皆さんもドキドキ、送るアタシも同じです。

物を選ぶという事は、ある人にとっては億劫な事かもしれませんが、アタシにとってはとても楽しい事です。

選びながら、色々な事を想像しますし、思い出がよみがえる事も度々です。

そういう心を乗せて運ばれてゆきます。

そうして、あれはどうだろう、こっちも入れてあげたいとセレクトしているうちに、自分も欲しい物が見つかってしまう事があります。

そもそも、中身指定の福袋を始めたのは、毎年書きますが、買ってがっかりした経験からでした。

使えない物しか入っていない。

そうして、これは裏事情ですが、福袋商材という物があるのです。
福袋に詰め込むために工場生産された商品で、仕入れ値がものすごく安いのです。
それが良い物ならば結構ですが、袋を一杯にするための商材ですので、がっかり商品です。

春頃に発注されて、入荷すると、一斉にブランドタグを縫い付けるのです。

がっかり福袋を買うくらいなら、欲しい物を普通に買った方が良かったと何度思ったか知れません。
そうして買わなくなりました。

だから、欲しい物を入れる福袋を始めて、それが段々と早くなってしまいました。

今週は半ばから気温が下がるそうです。
20度を下回る日が増えてきますから、衣類の場合はすぐに着られる物が入っています。

お楽しみにお待ちくださいね。




2017年10月1日日曜日

ボリューム満点

食欲の秋と申しますが、我が家で食欲旺盛なのはTです。

いつも、食事が足りているか気になります。

それは、食後にお菓子を探しているからなのですが、菓子類は常備していないのです。

今夜は、ボリューム満点、豚ロースと玉葱、青梗菜に松の実などを使った薬膳炒めです。

副菜には、ワカメとトマトとオクラの酢の物を作ってみました。

刻みオクラの冷凍は便利です。

お味噌がまだ届かないので、お吸い物にして一汁二菜になりました。

アタシは炒め物を食べずに、納豆にしました。
豚の脂が苦手なのです。
元々魚好きですから、お魚か豆があれば生きて行けるのです。

秋刀魚の不漁は残念ですね。 脂はのっていても小振りで、水揚げが少ないせいで、高値だそうす。

これも自然の事ですから仕方ありません。

今月の二十日過ぎに、Tの2泊出張があります。なんと!北海道だそう。
出張先では、毎回交際費が発生します。
それが給料日前のスケジュールですので、なんとか予備費をとっておかなくてはならないのです。

出張手当は後払いで手渡しされます。
このシステムが要注意です。

9月の出張手当は、家計に戻らず、全額飲んで来ました。 ギャンブルよりはマシか?と言うと、確かにマシかもしれませんが、現金を手にすると使ってしまうクセは直す必要があります。

それに、二泊の場合の出張手当は、10000円を超えますので、なんとしても、浪費させないように対策が必要です。

貰ったその日に、直帰させる妙案はないものかと考えているところです。

1つには、予備費が足りないからと言って、アタシの繰越し小遣いを渡す
方法です。

要は、支給された手当てを、使ってはいけないお金なのだと認識してもらう事が大切なわけです。

アタシなら怒らないだろうと思う危険がありますので、大きい姉さんの予備費と伝えた方が、効果があるかもしれません。

出張手当を振り込みにしてくれたら、こんな心配をせずに済むのにね。

椿油

つるんと赤く、椿の実がなっていた。

この実を見ると、八丈の椿油を思い出す。

子供の頃に、父がお土産に柘植の櫛を買ってきてくれた。
粗い目と細かい目とが削られていて、赤く塗られた持ち手には、可愛い柄が描かれていた。

柘植の櫛は、使い込む程に飴色になり、手入れには椿油を染み込ませた。

昔は、この八丈の椿油の小瓶が、何処の家庭の洗面台にも置いてあったように記憶している。

人の皮脂と成分が近く、食用にもなるようだが、使い道はやはり髪を鋤く時だった。

髪は女の命だと教わって、母はアタシの長い髪を、毎朝黒い細ゴムできりっと結ってくれた。

輪にしたゴムではなくて、紐状のゴムだった。

片側を歯でしっかりくわえて、束ねた髪に二周ほど巻き付けてから、ゴム紐を結ぶやり方で、そうしてもらうと、緩む事も無かったのである。

椿油と柘植の櫛は、そうして何年も使ったが、何かのきっかけで欠けてしまった。

その頃にはプラスチックの櫛やブラシが安く買えたけれど、味気なくつまらなかった。

櫛は苦死を連想させるから、人へのプレゼントにしてはいけない事も、そして、三十過ぎたら髪を切れとも教えられた。

年増女の枯れた肌に、艶やかな髪は似合わなくなるという理由だったと思う。
長いままならば、オスベラカシのようにしていないで、きちんと結っておくようにと、そんな事も言われた。

母は髪を長いままにしていたが、いつも首の後で束ねていて、六十になったら断髪にするんだと言いながら、その前に逝ってしまったのである。

そうして、アタシは、三十半ば頃に、髪をバッサリとショートにしてしまって、それからは伸ばす事をしなくなった。

それと同時に、椿油も櫛も要らなくなってしまった。

今は、毎朝念入りに、大きい姉さんが長い髪を鋤いて一束に結って出勤して行く。 パーマもかけなければ、カラーもやらない。

三十を過ぎても切るつもりは無さそうだ。艶やかな綺麗な髪質をしている。

髪は女の命と思っているかどうかは知らないが、椿油も持っているようだ。

結婚する気は毛頭無いようである。

家事はリズムだ



 今朝はおにぎりを握る事から始まった。ちょうど10個だ。
お米を研いでタイマーセット。
すぐに洗濯機を回して、次は掃除機だ。
その前に、トイレに洗剤を振りかけておく。

一通り掃除が終わると、そのまま台所へ行き、夕飯の下ごしらえを済ます。
そうすると洗濯機が 洗えましたよ~と教えてくれるから干す。

ついでにベランダを掃除して、植物の水やり。
そしてトイレの掃除を済ます。

また台所へ戻って、今度は10日分のお弁当のおかずを作る。
数種類を作って、どんどんラップで包んでゆく。

そうして、それを冷凍庫に入れた。

家事はリズムだ。

休んではイケナイ。
トンとこトンとこと、リズムに乗ってどんどん進める。
台所の仕事も、作りながら洗い物もする。

決して楽しくはないが、効率的に済ませば、何とか自分の時間が余る。

時計を見たら1時半。
今日の家事労働は、ここまでで4時間。

手際は良い方だと思うが、最近は掃除機を引きずるのも重たく感じる。
暮らしている人数分、家事も嵩が増してくる。
そして家事には終わりがない。

こんなふうに住まいを整えて、何か楽しみがあるかと言うと、家事の中には見いだせないから、自分の時間が大切に感じる。

ボーナスが出ると、Tは「あなたにもあげようか?」と言うのである。
要らないよと答えることにしている。
そうすると「そうですか」と嬉しそうに笑うのである。




いよいよ40度

天気予報では34度ですが、実際の体感温度はいよいよ40度。 やっぱり梅雨明け後の8月は暑すぎ! 頑張っている我が家のガジュマルとスタンリーは成長し続けていますが、毎日の水遣りは欠かせません。雨のように葉水も与えていますが、場合によっては室内に入れた方が良いかも...