2026年7月27日月曜日

 底なし沼

2023年夏に習い始めたタンゴが、いよいよ4年目に入ります。 アタシが習っているのは サロンタンゴです。 誰かに見せるショータンゴとも社交ダンスのタンゴとも違い ミロンガというダンスパーティーで一般の人々が 即興で踊るタンゴです。ミロンガのマナーやルールは、世界共通です。 3年経ったらミロンガで踊れるようにと目標を立てていました。実際、今年からミロンガに行くようになりましたが、当初の想像とはだいぶ違っていて、楽しさよりも緊張感と恐怖心の方が断然大きいです。 ちなみに サロンタンゴはユネスコ無形文化遺産に登録されています。 大きな特徴は、決まったステップが無い即興ダンスだという事、男性がリードし、女性がフォローすること、リードは腕からではなく、胸からの圧力や傾きで来る事等です。 しっかり胸を合わせる組み方もありますが、実際には、20センチくらいの空間を持って組む方が多いです。 フォローする女性は、床を見てはイケマセン。ぼーっとリーダーの胸と空間に目を落としている感じです。 例えば、右に動くリードが来たら右に動くフォローをしなければなりませんが、歩幅は5センチくらいかもしれないし、肩幅くらいかもしれないし、はたまた真横ではないかもしれません。 そして、右横に一歩出たとして、左足が揃う前に次のリードが来ます。 上手く説明出来ませんが、左右どちらかの足に重心が乗っていて、両足で立つ事はありません。ですから、踊り始めてしまうと、その曲が終わるまでは、ずっとリードを感じフォローし、動き続けます。一見、止まっているように見えても、実際には小さなリードをフォローしています。 タンゴの曲は4万くらいあるそうです。ミロンガで流れるのはだいたい千曲くらいらしいのですが、同じ曲でも演奏するバンドやアレンジで違う雰囲気に聞こえます。前回のミロンガでは、ボーカルが日本語になっていて、皆んなと珍しいねー、初めて聴いたねーと会話しました。10年踊っている方が初めて聴いたと言っているのですから、アタシなんかいつも全てが初めての曲って感じです。 練習会の時に、10年以上踊っている男性がボソリと呟きました。 「楽しいと思いながら踊った事なんか一度もない」 数秒後、周囲の皆んなが爆笑しました。何故なら、皆んな同じだからです。 楽しいことは楽しいのだけれど、反面、リーダーもフォロワーも集中力を持続しつつ踊るのに必死なんですね。 個人レッスンで先生が、ピッタリ息が合い気持ち良く踊れる事は稀だと言っていました。 稀なのかぁ。 世界には様々なダンスがありますが、サロンタンゴは、極めて難しいダンストップ5に入ると世界で認識されています。 以前に習っていたサルサも即興ダンスではありますが、手(腕)のテンションでわかりやすいリードが来るので、フォローしやすいです。 サロンタンゴという底なし沼にハマってしまった状況ですが、不思議なことに、やめたいと思った事は無くて、むしろ毎日レッスンに通いたいような気持ちです。 レッスンでは、どのようなリードが来てもフォロー出来るようにただただ踊り「正確には、歩き」続けています。 リードがわからず頭が真っ白になるのは何故?と先生に訊いたら 「多分何か別の事考えているんじゃない?何考えているのかは知らないけど」と笑っていました。 確かに、2歩殆ど息が合い、3歩目を出したら、先生は3歩目のリードなんかしていなかったという事が度々です。 そのような時、先生はリーダーを無視してソロで踊らないでねーと言います。 そうだよね、それじゃタンゴじゃないもんね。 今週はミロンガに行く予定。 今日は画像と全く関係ない話を書きました。 そして4年目からは目標を立てるのをやめました。 怪我しないように、ボケないようにだけ祈りつつ。

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