Rの息子さん達は来なかった。
つまり、自分の父が、もう一度アタシと2人で話す機会を設定したのかもしれない。
彼らは、つまり、3人の息子達は、今月初旬の彼らの母親の為に、高い旅費を掛けてオランダに集まった。
誕生日がそんなに大切だという事を、アタシは理解出来ない。
しかし、父であるRの為には、母に対する程の熱意が無いのである。
そんなの当たり前じゃない?と、日本人のアタシは思うのだけれど、子育てを平等に担って来たという自負があるRには、その落差が耐えられないらしい。
病み上がりのうえ、すっかり落ち込んでいるRは、痛々しく見えた。
しかし、アタシは既に、恋人のような関係を望まないと伝えてあり、それは変わらない。
まぁ、遠い日本の女友達くらいに考えてもらえるなら、彼は面白い人物なのだ。
それを拒否していたRだか、たまに近況を知らせ合う友達で良いと、Rは納得した。
お互いに無理に連絡する必要もなく、常に自由。
オランダの誕生日は、本人が周囲にご馳走する為、今日はお茶もディナーもご馳走になった。
不思議な習慣。
ささやかなお礼に、サプライズでデザートプレートを出してもらった。
皆さんにお願いしたら、そこにいたお客さん全員が、拍手で祝ってくれた。
(アタシ、こういうの得意なんだよね)
あと2日のうちに、彼の息子達と会う事が出来れば、Rの落ち込みは少し改善されて帰国出来るに違いない。
アタシは明日帰京します。
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